年に一度の行者餅

　１個　３３０円だって！

祇園祭と言えば・・別名「はも祭」とかって何かで読んだけど
祇園祭と言えば『行者餅』でしょう！！

祇園の祖母の家のほど近くに　京菓子司「柏屋光貞｣さんはあって
母が毎週お稽古のお菓子をこの柏屋はんに頼んでいるので、私には小さい頃から
親しみのあるお店だったのだが、昨日また１年振りにここの「行者餅」を食べて
ふと興味を持った！
行者餅って、祇園祭の前の日に食べるけど・・どういうお菓子なんだろう？って

初めて知った！柏屋さんのおじさんって行者さんだったんだ！！
２００年ほど前、京都の町に疫病が流行った頃　今のご主人の６代前の
四世利兵衛という人が聖護院門跡の山伏として奈良の大峰山で修行中、
夢の中に役の行者があらわれて『行者の衣にかたどった菓子を作って祇園祭の
山鉾の役行者山に供えて、知人縁者に配ればその者は疫病からまぬがれよう』と
お告げがあったのだとか、で、１８０６年から柏屋さんではそのお告げを守って毎年
行者餅をつくり続けておられるのだとか・・　だから代々大峰山修行も続けておられるのだそうだ。

すご～い！柏屋さんって凄い老舗なんだ！偉大な代々のご主人方・・
会えば気軽に声をかけて下さる優しい近所のお菓子屋さん　だったんだけど改めて尊敬！
今年は特に心して頂きました　ご馳走様でした

そうそう、どんな味のお菓子かって・・
和風のクレープの様な生地に、求肥のような白いお餅と山椒味噌が包まれております。
甘いんだけど山椒の香りと味噌の味が効いていてさっぱりとした何とも言えない上品な甘さです。
何しろ年に１度７月１６日にしか食べられない（要予約）お菓子なのです！