それを不安と認識したくない

あれは送別会の夜

O杉マネージャが手招きしてくれたので

ホイホーイと席を移動した先には　隣に店長

「僕がこの店に来た時　POP室に担当者がおらなんだんやで！」

店長がO杉マネージャにそう話された

そうそう！忘れてたAliceの現在があるのはこの店長のお陰

店長がPOP室にも人を・・　と募集して下さることに

Aliceはその二人目

１人目の方は何か事情があって１か月程で辞めてしまわれたとかで

正に　お陰さまで　Aliceにその幸運が回って来たのでした

そして３年？

とうとうその店長がもうすぐ定年

この不景気の世の中で安定したものなんて望めない

経費削減で　まず削れそうな部門と言えば

担当者がいなくても何とかなってたPOP？　なんじゃねのってなるかも

それは店長の考え方によって大きく左右されるわけで

「店長～お願～い　次の店長にPOPは大事だよってしっかり引き継いでね」

っておねだりしてるんだけど　

どうなるんだろ・・　

今の店長には可愛がってもらったしなぁ

どんな人が来られるのか　超不安なのです

いま思えば　あのカーネリアンが崩壊した日から

少しずつずれてる気がしないでもない

本当ならもう少しラッキーに運んだはずの出来事が

みんなみんな悲しい結果に・・？

そうでない場合と比べようがないんだけどね


でも　１５日の夜も　１６日という日も

Aliceにとってこの上なく不運　不幸な気持ちになる２日間だった

だから１７日　朝から降る冷たい雨を

『今日のこの雨は　わたくしの涙ですから　１日中降り続けてみせますわ』

そう　言い切ってみせた

宣言してみても　心が晴れるものではなかったけど

気持ちをぶつける手段としては多少有効だったかもね


あちこちに　疑問や不満　不安材料はたくさん転がってるけど

Aliceは基本それらに気づかないふり　でもないけど

とりあえず　前向きに　脳天気と言われながらも

小さな幸せを見出しては　笑ってる　それが　あたし

笑顔をもらうと元気になる　その相手の笑顔を作るのは自分でなければ！


『何かええことあったんか？』　笑顔のAliceに店長が尋ねる

『え？　そうですね～　今日も店長に会えたことかな!?』

オイオイAlice　それは調子がいいってもんだよ


さぁ　笑って！

笑ってたら不幸が気づかずに通り過ぎて行ってしまうかも知れないでしょ!?

寂しい顔をしていたら　もっと近寄りたくないって思われるんだから