聞きたくなかった

一緒に暮らしてても

お互いの何がわかっているというのだろう

お弁当に良く出る鮭はあまり好きでないとか

鶏肉はフライ、唐揚げ、焼き鳥なら食べても

ソテーや煮込みは嫌いなこと？

冬でもセーターは着ないとか

白熱灯嫌いの蛍光灯派だとか

頑固でへんこで変わり者だってことくらい

あなたには私の何が見えてるの？

残業続きで２日連続実労９時間やっちゃいました

２日目は朝仕事の前に４５分ばかし

食堂の掃除付き

さすがに夕飯作ったまでは良かったが・・

食べる元気残ってなくて

畳で寝てしまいました


そんな最中（さなかと読んで欲しいです）

朝は慌てて飛び出したので

帰宅後洗濯して

夜　横になってたダグの頭上で

干し物をしていたんです

おそらく疲れていたはずの私は

無理矢理元気を振り絞っていたかも知れません

鼻歌のひとつも口ずさんでいたのか記憶もないけど

その日休みで家にいたダグが

「あんた毎日楽しそうやなぁ」　って言ったんです

「え？楽しそう？そうか？」

結構クタクタだったと思う自分に向けられた言葉としては

少々意外でした

何て返したかも忘れてしまったけど

その後にダグが言った言葉が

悲し過ぎて・・

「あんた毎日楽しそうやなぁ　ボクなんか　どんどん死にたくなる」

一瞬何か聞き違えたのかなぁって思ってる間に

言い捨てた本人はトイレに行っちゃった・・

追いかけて深く尋ねる勇気もなくて

あれから　そのままにしていますが

気になってしょうがないです

ダグはここんとこダイエットしてたのは知ってたし

順調に体重落としてるのも知ってたんだけど

ある日　お風呂上りのダグを見てビックリ！

“アウシュヴィッツ？”

何もそんなに骨と皮にまで痩せなくても・・

お尻なんか肉が急になくなって皮が何重にも垂れてる・・

「ほんとに調子いいの？」　心配になって聞くと

「うん！動くのが楽だ！腰も膝も凄く楽！肩こりまでなくなった！」

って答え・・

でもやだ　あんなガリガリ　怖い

本当にダイエットの効果なのか？

何かの病気が丁度ダイエットと重なって発見されないまま進行してたり

とかないよね・・　

そんな不安に囚われていた矢先に聞かされた

「どんどん死にたくなってくる」　なんて言葉だったものだから

余計に混乱してる感じ？


聞きたくなかったよ