ばっくれ天使

「痛い！」

仕事の帰りに買い物をして　出口に向って歩いていた時　突然右足踵に激痛！

何？何？　あ～後ろの人が押してたお買い物用のカートに轢かれたんだ・・

すんごく痛くて思わず足を引きずって動きが止まってしまったほど・・

でも　「すみません　大丈夫ですか？」って聞かれたら　まさか　「大丈夫じゃないよ！すっごく痛い！」

なんて言えないじゃない・・（少なくともAliceは言えないタイプなんだよね・・）

で、まぁ　相手だってわざとやったんじゃないんだし　謝ってくれてもいるんだし

そのまま　はいさよなら～って感じだったんだけど

「すみません」と言ってくれたのは　若いお母さんで　小学３、４年生くらいの二人の娘を連れてた

多分無謀にカートを押したのは　その娘だろう　手はしっかりとカートのハンドルを握っている

その張本人である娘が発した言葉が　「どうしたん？」だったのだ！

Aliceはこの娘の態度が許せなかった・・　振り返って

「このままで帰ろうと思ったけど　あんたのその一言にムカついたんで許してあげない！」って

娘に向って言い放ってやりたい衝動に駆られた　　勿論思いとどまったけどね・・

Aliceには　何故かその子のその瞬間の動揺がわかっていたのだ　「どうしたん？」と言ったのは

言わば　何があったかわかっているんだけど　それが自分の招いたことだとも理解してるんだけど

自分のせじゃないという主張をするためのカモフラージュ的な防衛の意味を持つ言葉のバリアなのだ！

何でこんなこと言い切るかって？

だってその　「どうしたん？」がお嬢の小さい頃のそれにそっくりだったんだもん

いや、お嬢は今も時々あの表情で　「どうしたん？」を使う

きっと　それとかぶったのもあって　無性に腹が立ったんだろうと思った。